AIが人の世界に入り込み、そして人をサポートするようになってから長い時間が経ちました。
そしてその分野は、法律の部分にまで及びます。
今回の記事では、「そもそもリーガルテックAIとは何か」「リーガルテックAIの歴史と展望」について解説していきます。
<知っているようで知らない?! 「リーガルテック」とは>
「リーガルテック」という言葉は、法務に関わったり、契約書の締結に関わったりする人ならば、一度は耳にしたことのあるものでしょう。
ただその意味を正確に説明しようとするとなかなか難しいと感じる人もいるのではないでしょうか。
「リーガルテック」は、“LegalTech”と書きます。これは、「法律」を意味する“Legal”と、「テクノロジー」を意味するTechnology”を掛け合わせた言葉です。フェムテック(女性特有の悩みを解決するためのIT技術、またそれを使ったサービスのこと)などと同じように、クロステック(IT技術と既存の製品・サービスを組み合わせること)のうちのひとつに分類されています。
リーガルテックは、法律分野とテクノロジー分野を掛け合わせたものであり、「法律分野の課題をより便利に、より効率よく解決するために開発されたIT製品およびサービス」であると解釈されています。
<1970年代に生まれたリーガルテックは今後も進化し続けている>
ここからは、リーガルテックの歴史とその展望について見ていきましょう。
「ITを使ったサービス」ということから、リーガルテックの歴史は非常に浅いものと思われがちです。しかしその歴史は非常に古く、実は1973年にはすでに誕生していたことが分かっています。
今も世界最大級のリーガルデータベースとして多くの人に活用されている「レクシスネクシス”LEXIS”」はすでに1973年に誕生していたのです、つまり、リーガルテックは半世紀もの歴史を持っている分野なのです。
もちろん当時のリーガルテックは今ほどには洗練されたものではなかったと思われますが、それでも多くの人が昔からこの分野に注目していたことがこのことから分かります。
1973年から始まったリーガルテックは、そのニーズの高まりを受けて、どんどん成長を続けていっています。2022年には日本国内の市場規模だけでも約330億円という数字を出していましたが、2023年にはさらにこれが約350億円にまで成長すると見込まれています。当初は法律関連知財管理、法的事件管理などが中心でしたが現在契約書のライフサイクル管理、電子署名なども含まれます。
契約書から発祥する総合的リスク管理対応するLara©のようなシステムは法律に限定的された範囲ではなく、リスク判定を含む契約書の業務全体や社内コンプライアンス遵守に役立つため全社的内部統制にも有効的といえます。
ITの分野は日進月歩であり、常に進歩を続けています。今後リーガルテックはさらに精度が高くなっていくでしょうし、限定された法律関連チェックではなく企業リスク管理に対応することが容易に想像できます。
来たる未来のために、AIによるリーガルテックのリスク判定システムLara©を導入してみてはいかがでしょうか。
出典1成田博「LEXIS誕生」https://www.seijo-law.jp/pdf_slr/SLR-075-190.pdf
出典2デジタルトランスフォーメーションチャンネル「リーガルテックとは?注目されている理由や市場規模、サービスを解説」https://www.cloud-for-all.com/dx/blog/what-is-legal-tech
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