契約書に認識間違いが起きた場合、話し合いに時間がかかりますし、場合によっては裁判にまで至ることになりかねません。そのため、契約書は事前によく確認して、認識間違いが起きないように、確認や作りこみが必要になってきます。
<「契約書の認識間違い」を起こさないようにするために心掛けたいこと>
契約書の認識間違いを防ぐためには、
・何を対象とするか?
・どこまでを仕事内容とするか?
・いつまでに、どの金融機関に振り込むか?
の3点を明確にするようにするとよいでしょう。
✓何を対象とするか……
「どんなものを作るのか」「どんなサービスを提供する(発注する)のか」「請負側はどちらで、発注側はどちらか」を明確にします。契約にいたる段階で、「そもそも対象はどのようなもので、完成物はどんなものを想定しているか」を、双方でしっかりとすり合わせておくことが重要です。リスク項目としては「定義」、「目的」などと区分化することや基本契約の範囲内に個別契約や付録の内容が記載しているなどが重要なチェックポイントとなります。
✓どこまでを仕事内容とするか……
たとえば「1つのサイトを作る」という目的で受注・発注した場合、受注側は「サイト作成に必要な素材(文章や写真など)を提供することまでが業務である」と認識していたけれど、発注側は「入稿作業や、サイトが実際に動かせるところまでいって『完成した』とみなす」と認識していた……というケースは、往々にして起こりえます。このようなことが起きた場合、受注側にとっても発注側にとっても不利益が大きくなります。
そのため、契約書の段階で、「業務内容はどこまでか」をしっかり明記しておくことが重要です。
✓いつまでに、どの金融機関に振り込むか……
納期を明確にすることはもちろん、「月末締めで翌月15日払い」「15日と30日が締め日で、締め日の1か月後に振り込む」などのように締め日と振り込むタイミングも明確にしておきましょう。またこれは主に受注側となったときの注意点ですが、金融機関の指定と情報は間違いのないように記します。
<Lara©を使えば、契約書のチェックまでを行える>
契約書の形態に「正解」はありません。たとえばエステサロンでのサロン側と顧客側の契約と、建築業界での発注側と元請け負い側の契約では、当然契約書の形態も変わってきます。そのため、「このひな形を使いさえすれば、どんな契約でも安全」という契約書のひな型は存在しません。ただ、AIによる契約書のリーガルチェックは現在非常に高性能になっているため、これを使うことで、「認識間違いが起きにくい契約書」を作れるようになります。
もちろん最終的なチェックは弁護士などの専門家に頼むのが安全ですが、一次チェックとして、AIを利用したリーガルチェックを行うことには業務リスクの軽減に十分期待できるといえることでしょう。
コメント